ビルメンとは?
ビルメンとは、ビルメンテナンスの略で、ビルの管理やメンテナンスをする職業です。
建物の維持管理をするわけですが、主な仕事としてビル内の監視、巡回点検、修繕、検針、保守
整備が挙げられます。
一般的な高層オフィスビルでは10人前後の体制で行います。
ビル内の監視
電気、空調、給排水、消防設備等の状態をモニターする「中央監視室」と呼ばれる部屋で建物の
状況を監視し、各設備員はこちらで待機します。監視室は地下階にある設置されていることが多
いと思います。
電気の受電状況、各部屋の温湿度、給排水ポンプの運転状況がパソコンモニターに映し出され、
機器の発停や調整を行うことが出来ます。異常があれば警報が発報します。
蛍光灯の不点、便所の詰まり、室温の調整などのクレームは中央監視室に電話で寄せられ、状況に
応じて対処します。
巡回点検
建物の規模にもよりますが、1~2名で建物内を巡回します。各フロアを回り、室温の状態、電灯
の不点、便所の漏水等異常がないか巡視します。
異常を発見したら、中央監視室に連絡し、待機している設備員が対応します。また、高層ビルであ
れば最下階、中央階、最上階に電気、水道、消防などの重要な設備が設置されていますので、それ
らの点検、検針を行います。頻度としては1日に2~3回が普通だと思われます。
修繕(クレーム対応)
巡回点検者やお客様のクレームで寄せられた施設の不具合を設備員が対応。
便所の詰まり、漏水、電灯不点、ドアの調整、空調の吹き出し調整等、軽微な修繕や調整を行います。
現場によっては、回路の増設、便器の交換、モーターのベアリング交換等を行う所もあります。
冷凍機やボイラーの故障など専門的な機器の不具合は業者を手配します。
検針
毎日行う日常検針と締め日に行う月末(月初)検針があります。
・日常検針では電気水道ガス等のメーターや、電気設備の電圧電流、ボイラーの圧力、ポンプの圧
力や電流等を検針し、その値から漏水、漏洩、機器の異常の有無を確認します。
・月末(月初)検針は、電気水道等の使用料算定の為の検針で、各テナントへの請求するデータと
なります。高層ビルになると、電力量計だけでも数百に上るので設備員総出で行います。
保守整備
空調機、揚水ポンプ、冷却塔等の点検、整備、清掃等を行います。
具体的には、空調機のフィルター清掃、ファンのグリスアップ、ファンのベルト交換、ポンプの
注油、グランドパッキンの交換等機械の保守整備を行います。頻度としては、月一から年一回等
機器の性質、状況により様々です。
会社や現場によってすべて業者任せのところもあったりします。
まとめ
大まかな説明としては以上のようになります。
設備に異常がなければ、巡回して待機するだけなので他業種に比べ楽な仕事と言えると思います。
巡回にしても点検整備にしてもノルマや期限のようなものがなく、自分のペースで行える仕事ばかりです。
設備の不具合は、手に負えなければ業者にお願いすることが出来ますし、自分のスキルを上げて対処
することも可能です。
給料が安くても、のんびり仕事をしたい人にはお勧めの職業かと思います。
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