2021年末の漏水案件 その2

ビルメンのお仕事

2021年末の漏水案件のつづきです。

漏水している写真はさすがに撮影することが出来ませんでしたが

現場は結構大騒ぎでした。

天井から流れ落ちる水をブルーシートとバケツで受け、取り敢えず無理やり開けた

天井内に潜入・・と思ったところ

※スーパービルメンマンは負の称号ではありません

ここで心強いi先輩が応援に来てくれました。

還暦を迎えたi先輩は何でもできちゃうスーパービルメンマンです。

しっかりした足場を確保したので、二人共に無理な姿勢をとらずに

天井内に潜入することが出来ました。

写真は処置後のものですが、赤丸の箇所が漏水していた配管です。

奥の壁に染みが出来ていますが、そこから水が伝って流れ落ちていました。

取り敢えずカッターで保温剤を切り裂いたところ、配管から糸を引いたように

水が飛び出てきました。

これは漏水箇所の配管です。(後日、業者により切断)

給水配管ですが、見事なピンホールがありました。

右の写真を見て分かるように、金属腐食による瘤ができていて

脆くなったそこにピンホールが発生し漏水した訳です。

図面で確認する限り給水配管なので、直近のバルブを締めれば止水できる

はずが・・水の勢いが止まりません。

それに何故か流れる水が暖かくなってきました。

どうやらどこかで温水管が繋がってしまっている様子。

温水系統は止めると、レストランの営業が出来なくなるので

仕方なく力技による応急処置開始。

2㎜程のピンホールから結構な勢いで水が出続けるので、取り敢えず

穴を塞ごうとレストランからもらったつま楊枝を突っ込むことに。

一抹の不安が過りましたが、慎重につま楊枝を差し込み軽くドライバーの柄で

叩いたところ・・

2㎜の穴が5㎜程に拡張して、洒落にならない勢いのお湯が噴き出してきました(笑)

上の写真でも分かるように結構肉厚の配管ですが、腐食が思いのほか進行していました。

こりゃまずいと思いながら配管にタオルを被せバケツで水を受ける応急処置。

アラ還の先輩とアラフィフの私で水浸しになりながらバケツリレーを繰り返す事

数分、別の先輩が止水バンド(圧着ソケット)

を持ってきてくれました。

圧力の弱い排水管等はゴムチューブなどで対応できますが

管内圧の強い給水配管は、このような圧着ソケットを使わないと止水は難しいです。

さすが手練れのi先輩、的確に配管径に合ったソケットをチョイスしあっという間に

装着してしまいました。見事です。

ちなみに配管に回り込んでいた温水は60℃以上なので、もう少し手間取っていたら

結構ヤバかったかもしれません。

もっとも、全身に浴びたのが40℃前後のお湯だったので、真冬には結果オーライ。

一応の後処理が終わった後、i先輩に”さすがですね”とお声をかけたところ

”俺は天井裏の魔術師と呼ばれてたんだ”

そう仰っておりました。

還暦を過ぎて身軽に高所作業、頭が下がります。

また同様の案件が発生した折は

真っ先にお呼びして下から応援しますので、よろしくお願いします(笑)

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