私が社会に出てから、30年近くになります。
今まで農業、IT、工場など非事務系の仕事を渡り歩いてきましたが、
どの現場にも非常に優秀な方がいらっしゃいました。
優秀かどうかは私個人の主観ではありますが、その方々には共通点があります。
皆さん工業高校出身でした。
農業でお世話になった方は、早くからパソコンを取り入れたり、
農業大学と連携したりと様々な事を試して農業に活かされ、
今ではその地域の重鎮となられています。この方は地元の工業高校出身でした。
IT企業でお世話になった社長さんは工業高校出身の元バリバリのヤンキー(笑)で
何故か大手企業の系列ソフト会社に潜りこんで優秀な仲間を引き連れ独立した方でした。
その会社は今でも優良企業として存続し、取引先は大手ばかりです。
ちなみに社員時代には白いスーツで出社していたそうな(笑)。
工場勤務の時は、その現場の生産管理システムを一人で構築したのは
当時22,3歳の工業高校出身の若い社員さんでした。
えらく優秀なので、色々話を聞いてみたら、
過去にWindowsの日本語版の開発にも携わっていたとか・・
ビルメン業界に入ってからも優秀な方の多くは工業高校出身で、
以前投稿したスーパービルメン1、2の二人も工業高校出身でした。
他にも私より一回り年下なのですが、超優秀な後輩がおりました。
工業高校卒業後すぐにビルメン業界に入り、その後私のいた会社に
転職して来たのですが、現場に配属されて一週間後には、
ほぼ全てのビル設備の仕組みを理解して、一か月後には私が仕事を
教えてもらっていました(笑)
頭の回転がとても速く、設備と無関係の複雑な請求システムも(リート物件だとよくある)
あっという間に把握していました。ちなみに私は全く理解できず😅
その彼は、ベアーズという名前でビルメン系YouTubeをやっていたりします😁。
私の身近には高学歴な人も多かったのですが、地頭という点では
有名大学出身者と比べても、上に挙げた人たちは全く引けを取らない印象です。
家庭環境や本人の意思など、様々な事情で大学受験をしなかっただけで、
本気で勉強すれば結構上位の大学に行ける能力があったように思います。
ベアーズ君の動画にもありますが、18歳で社会に出て皆厳しい現実にぶち当たり
優秀な人は、その後改心して本気モードに入っていくと思われます。
そこで、工業高校時代に学んだ事が役立ち、学問の重要性に気付くのでしょうか。
情報系はプログラム自体がロジカルシンキングそのものですし、 工業系の仕事に就くと、
力学、化学、電磁気学など様々知識が必要になり、本当に理解していないと
爆発や感電などを引き起しかねません。
なので、皆さんは実社会を通してそれらの自然科学を必死に学んだようです。
元々地頭の良い人が、一番頭の処理能力が高い20前後に論理的な思考が
必要な仕事に従事して鍛えられるわけですね。
かの福沢諭吉さんは”実学”の重要性を説かれていたそうですが、
彼らはまさしく実社会で役立つ”実学”を学んでいたのでしょう。
多くの大学が、教育機関として機能していない現状とは逆に
工業高校は良く機能しているように感じます。
ヨーロッパの優等生ドイツでは、大学に行ける人は一握りで
大多数は職業訓練校コースに振り分けられるのだそう。
優秀な工業高校出身者と多く接した私から見ると
斜陽の日本も参考にしたら良いんでないの?と思ったりします🤗。
コメント