ビルメンを含めた設備系の世界には、様々な業界用語があります。
初めて聞くと何だか判らなかったり、疑問に思う単語が結構あるのですが
これらを知らないと、怒られたり恥をかいたりするするかもしれないので
ビルメン業界ビギナーへの助言として、いくつか挙げてみたいと思います。
イギリス
モーターレンチの別称。
別称の由来は良く分かりませんでした。
一般の人にはなじみがありませんが水道配管の締め付けや、
止水栓のキャップの開け閉め等水回りの作業でよく使います。
ビルメンになりたての頃、私も先輩に
”イギリス持って来い”
と言われて、困惑していたら怒られました。
わざと言ったようでしたが(笑)
ちなみにモンキースパナ(レンチ)はmonkey(モンキー)さんが
発明したからだとか・・
カッパギ
水切り・ドライワイパーの別称。
これも最初に持って来いと言われたときに、まごついていたら
怒鳴られました(笑)
ネットで検索したところ、埼玉や茨城あたりの南東北地方の方言で
”かっぱぐ”=”かき集める” からきているようです。
けんばらしゃ
権原者の別読み。
不動産業界では建物所有者などの管理者を管理権原者と呼びます。
通常は”けんげんしゃ”と読みますが、法律用語では微妙に意味の違う
同じ読みの”権限”と区別するために、”けんばらしゃ”と読むそうです。
よくスーパービルメンさんが
”けんばらしゃ”とおっしゃっていたので、
”仕事は出来るけど漢字は弱いんだなあ”
と、失礼ながら暫くの間思っていました。
指摘しなくて良かったです、ハイ。
てどう
手動の別読み。
これは、モーター類や電気設備の点検時にトランシーバー等で連絡をやり取りする状況で
音質が悪い場合に”しゅどう”と”じどう”を混同しない為の対策だそうです。
設備機器には手動・自動の切り替えスイッチが数多く設置されています。
設備機器の点検で、手動と自動を間違えると大事故に陥る可能性があるので、これはとても重要な事です。
よくスーパービルメンさんが
”てどう”、”てどう”とおっしゃっていたので、
”仕事は出来るけど漢字は弱いんだなあ”
と、失礼ながら暫くの間思っていました。
指摘しなくて良かったです、ハイ。
コンモ
COM(common:コモン:共通)の別称?
電気回路や受水槽等の電極棒で言うところの”共通線”のことですが、
昔の職人さんの業界用語だそうです。
”コンモ”の方が響きが良いからでしょうか?
これまたスーパービルメンさんが
”コンモ”、”コンモ”とよくおっしゃっていたのですが、
”仕事は出来るけど英語も弱いんだなあ”
と、失礼ながら暫くの間思っていました。
指摘しなくて良かったです、ハイ。
メグオーム
MΩ(メガ・オーム)の別読み。
初めて配属された現場で、絶縁抵抗測定を行ったときの話です。
私:「20メガオームです」
といったら
先輩:「メグオームだろ!」
と叱られました。
”メグ”という何か違う単位があるのかと一瞬困惑しましたが
ネットで調べたところ
mega ohm (メガ オーム)は
mega ohmとなり母音が続くので、英語の習わし(?)で
megaのaを抜いて、megohm(メグオーム)と読むそうです。
母音の前のTHEを”ジ”と読むような類でしょうか。
”twitter”を”ついったー”と発音する国民が
メグオームにこだわるのも、なんだかなあと思いますが
そんなことを言うと、先輩に怒られるのでサラッと流しましょう。
まとめ
ビルメンの仕事をしていると、?と思う表現に遭遇することが結構あります。
古参の方が仰る場合は、言い間違えではなく業界用語と捉えて良いでしょう。
”てどう”の例のように事故やミスを防ぐ意味があったりするので、疑問に思ったら取り敢えず
ググリましょう。
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