はじめに
ビルメンの勤務体系は、基本的に日勤と24時間宿直勤務の2パターンに分かれます。日勤者と宿直者では担当する業務が異なります。それぞれの具体的な業務は以下になります。
日勤者の担当業務
勤務時間 9:00 ~ 17:30
・巡回点検
・検針
・各機器の定期点検(空調機、揚水ポンプ、電気設備など)
・クレーム対応(蛍光灯の玉替え、トイレの詰まり、ドアクローザー調整等の営繕作業)
・各種清掃(フィルター清掃、冷却塔清掃など)
宿直者の担当業務
勤務時間 8:00 ~ 翌 8:00
・中央監視室にて各設備の監視
・各フロアの室内環境の調整(温度、湿度)
・テナントからのクレーム受付
・各機器の発停(ボイラーや、冷凍機など熱源機器の発停)
・各機器のスケジュール入力
・業務報告書の作成及び管理会社への報告
・業者対応
・夜間緊急対応
振り分け
ひと月が31日の場合、勤務の振り分けは例として以下のようになります。
日勤 12日
宿直 5日
明休 5日
休日 9日
宿直日数は現場の人数により変動します。私の最初の所属先は万年人員不足の為、宿直が月に10回近くありました。ちなみに宿直をすると一回に付き2000円程の手当が付きますので、数が多いとそれだけ手当も多くなります。
仮眠と明け休
宿直の場合、仮眠は大体6時間(24:00~6:00)くらいあります。あくまでも仮眠なので、快適な環境で睡眠が取れるわけではありませんが、現場によってはホテル並みの仮眠施設で夜間対応もほぼ無い処もあるようです。逆にホテルや病院などは、緊急対応で仮眠中に出動することが良くあると聞きます。
宿直は翌日朝までの24時間勤務です。二日分働いたと見なされるため退社後は明け休となります。そしてその翌日は通常の休みとなりますので、連休に近い形になります。
まとめ
どの会社も大体このような勤務体系だと思います。宿直に抵抗がある方も多いと思いますが、仮眠が6時間以上とれると、睡眠サイクルに変化がない為それ程きつくはありません。(身体は重いですが)
宿直明けの帰路で、朝出社するサラリーマンを横目に、朝酒を楽しむのは乙なものです。(東京では早朝から営業している飲み屋がある)
宿直勤務に慣れると月の休みがとても多く感じます。働き方改革もあり、有休が大変取りやすくなったので毎月3連休(明け休入れて4連休)も容易に取ることが出来ます。前もって言えば、希望する日を休めるようにスケジュールを組んでくれる現場が大半だと思います。人員不足でなければ容易に休みを取れる業界であることは間違いないでしょう。
この勤務形態もビルメンの魅力の一つかと思います。
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