パワハラ現場、我慢できた理由

雑記

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はじめに

前の投稿で紹介した通り、最初に配属された現場は強烈なパワハラ現場でした。過去5年分の出勤予定表から、おそらく年平均4人くらい移動か退職をしていたようです。最短で1か月未満で消えていった人も何人かいました。噂では、辞めさせたい社員を会社がわざと送り込む事もあったそうな・・

そんな職場でパワハラの標的にされる憂き目に合いながら、なぜ2年も辞めずに我慢できたのか?
いくつか理由があるので挙げてみたいと思います。

辞めなかった理由

1.仕事自体はとても楽。

2.親切な同僚と少ない変人。

3.会社はホワイト企業。

4.そもそも辞められない。

5.責任者は明らかなパワハラだが職人気質でもある。

私の場合これらの要因が挙げられます。

理由1:仕事自体はとても楽

責任者は厳しい人でしたが、仕事自体は非常に楽でした。元々時間やノルマに追われる仕事ばかりしていたので、その対極にあるビルメンの仕事は、正直どれをとっても非常に楽に感じました。配属された現場が公共性の強い物件だったことも理由として大きいと思いますが、「こんな楽な仕事があるのか!」というのが率直な感想です。
監視室では常に視線を感じ気が休まりませんでしたが、日常点検で館内を巡視している間は自分のペースが許されますし、その他作業も蛍光灯交換等の簡単なものばかり。

宿直も責任者が6時には帰られるので、その後は大した仕事もなく、まったりした時間が流れます。

5時の閉館後は、ごはん食べてお風呂入ってテレビ見るだけ、と言っても過言ではない状況でした。

責任者以外は、皆が憧れる(?)典型的なまったり現場でした。

理由2:親切な同僚

強烈な性格の責任者の下では、我慢強い人が生き残るのは必然でしょうか。我慢強い=真面とは言い切れませんが、そこの現場の先輩方はまともな人が多かったと思います。

圧制の元に団結する民衆みたいなもので、我々も皆同じベクトルを向いて助け合っていたような気がします。皆さん面倒見がよく、色々親切に教えてくださいました。
ある先輩は、人格、実力共に優れた方で、色々な面で助けて頂きました。鬼責任者も一目置いていたほどで(それでも最初は理不尽な責めを受け戸惑ったそうですが)その方がいなければ、私は辞めてしまっていたかもしれません。それくらいお世話になりました。

ビルメンは我慢が出来ない大人が少なくないので、一緒に仕事をしているとストレスに感じる人が多くいます。40代未経験の人が汚れ仕事はしたくないと主張したり、入社早々会社のPCでアニメのフィギュアを検索したり、他人を常に馬鹿にしたり。そういう人は厳しい現場だと長く持たないので、すぐにお辞めになるでしょう。こういった側面もあって、きつい現場の場合まともな人が比較的に多いと言えるかもしれません。

理由3:会社はホワイト

総合的に考えてこれが一番の理由です。
個人的には雇ってもらった恩義がありましたが、客観的に観ても良い会社だったと思います。残業は勿論全額支給、資格手当は青天井で合格すれば受験費用と交通費が全額もらえ、受験日は出勤扱いでした。
創立記念など特別ボーナスも結構支給されました。ちなみに私の初年度の年収は400万円です。残業が多いとはいえ、業界の中ではかなり良いと言えるでしょう。

私が現場を去ったあと、社会情勢もあり有休取得の義務化、ハラスメント対策などを強化し職場環境がかなり改善されたようです。

理由4:そもそも辞められない。

年齢や資格不足もあり、辞められないという現実もありました。リーマンショック以降の就職難で色々酷い経験をしましたので、少なくともビル管の受験資格である2年の実務経験を得るまでは、よっぽどのことがない限り辞めない覚悟でいました。逆に言うと、”2年だけ我慢”という考え方が良かったかとも思います。

理由5:責任者は職人気質でもある。

責任者の方は恐ろしく厳しい人でしたが、自分にも厳しい人でもありました。検針データはすべてチェックしますし、機器の不具合は他人任せにしません。有事の際は先頭に立って指揮を執り、命令も的確でした。
責任者にも色々いて、部下に責任を押し付けたり、不正を働いたり、自慢ばかりで実力がない等、後になって酷い人をたくさん見聞きしました。私の場合、そんな人に毎日怒鳴られたらおそらく3か月持たなかったと思います。

最後に

以上の理由から、私は辞職を思い止まることが出来ました。今思い返しても辞めなくて正解だったと思います。

もしすぐに辞めていたら、再就職に相当苦労したはずです。資格も経験もなく、すぐに仕事を辞めてしまう人を企業は敬遠します。運よく採用されても条件の良い会社ではないでしょう。

もし、ブラック現場に配属された場合、自分がいる会社が優良企業か否か、自分に経験や資格があるかどうかで判断は異なりますが、自分にとって妥協できる点と、絶対譲れない点を明確にしておくことが重要だと思います。
私のように、優良企業であるが酷い現場に配属された場合、総合的に判断して、妥協できるなら辞めるべきではありません。

(但し、心身に異常を来すほど辛い場合は、移動願いを出すか、労働基準局に相談するなどして、一刻も早くその現場から離れる努力をするべきです。)

どの様な責任者にあたるか、どの様な同僚がいるか、仕事はきついのか等の重要な要素は、本当に現場次第で様々です。良い会社に入っても配属先がブラック現場だったという事例はよく聞きます。しかし、優良企業の場合、状況によっては配置換えをしてくれたり、問題のある上司や同僚を移動するなどの処置をとってくれます。そうでない企業は、まともな人材が少ないため、移動先もブラック現場である確率が高くなりますし、そもそも移動の希望を聞いてくれないと思います。

ブラック企業に就職して良いことは一つもありません。

優良企業に入れたら、パワハラも修行と思えるなら我慢しましょう(笑)。

我慢できなかったら会社に相談。

それでも改善しないのであれば労基に相談。

ビルメンは現場次第ではなく、会社次第です。


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