資格紹介#5 第二種冷凍機械責任者

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資格概要

ビルメン4点セットの中で一番マイナーな経済産業省管轄の国家資格。職業訓練に行くまで、私はこの資格の存在自体、全く知りませんでした(訓練生が所有していた)。
そもそも冷凍機って何?というのが普通のリアクションだと思いますが、簡単に言うと冷たい水を作り出す装置です。ボイラーが温水(蒸気)を作るように冷凍機は冷水を作る機械です。この冷水は基本的には空調の冷房用に使用されます。
ボイラーにボイラー技士の国家資格があるように、冷凍機にも冷凍機責任者資格があるのですが、冷凍機責任者にも1~3種があり、免状によって扱える冷凍機の能力が異なります。

第1種:全ての製造施設における製造に係る保安
第2種:1日の冷凍能力が300t未満の製造施設における製造に係る保安
第3種:1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造に係る保安

※冷凍能力とは1tの0℃の水 を 24時間で0℃の氷にする能力で,冷凍トンという単位になります。1冷凍トン=(1000kg×79.68kcal/kg)/24h=3320kcal/h=3.86kW に相当し
300冷凍トン= 300 × 3.86kW =1,158kWとなります。
ちなみに、1kgの水を氷にする潜熱(凝固熱)が79.68kcal/kgです。

試験について

難易度  ★★☆

合格率  30%前後

受験資格 なし 

試験料  8,800円

試験日  10月

勉強期間の目安 約3~6か月

試験科目
・法令
・保安管理技術
・学識
上記科目をすべて6割以上の得点で合格(5択マークシート)


冷凍機責任者は各種において講習(3日)での取得が可能です。しかし、講習にも検定試験があり、その合格率も50%程だそうです。さらに法令に関しては試験を受ける必要があり、講習+試験で受験料は正規の3倍ほどかかります。難易度の高い1種であればメリットもありそうですが、2種レベルなら意味がないような気がします。

勉強法など

ビルメンの先輩から、3種を受けるよりも2種を受けた方がいい、と言うアドバイスを受け受験を決意しました。その年はボイラー、電工と受験し3種目目の試験でしたので試験期間は3か月程だったと記憶しています。

試用した参考書等は

・2種冷凍試験 完全攻略 オーム社
・第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 日本教育訓練センター

の書籍2冊と、資格系サイトでした。他の資格同様に毎日2時間くらいの勉強だったと思います。
先の試験で勉強慣れしていたせいか、特に大変だった記憶はないのですが、この資格は年によって難易度の差が激しく合格率も2倍近い開きがあったりするので、簡単な資格とは言い切れないようです。また、2種より3種の方が取得が難しいといった意見もあります。
私が受験した頃の2種の学識問題は、公式に数字を当てはめるだけでしたので、難しい印象はありませんでした。おそらく今もその傾向は変わっていないと思いますので、いきなり2種を受けるのも”あり”だと思います。

感想

ユニット型冷凍機や地域熱供給の普及により、この資格が必要な施設は少数派となっていますが、ビルメンテナンスに関わっている以上、冷凍サイクルやエンタルピーといった熱力学に関する概念を理解している事はとても重要です。
ビルメンでのクレームは空調に関するものが非常に多いですが、冷凍機責任者の知識は、それらの事案に対処する一助になるでしょう。また、他の資格同様、会社やオーナー側へのアピールとなりますので、ぜひ取得しましょう。

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